雑感

社員が「オレらすげーだろ」って言ってる横で不満流してるその会社の客がいるのです。で、「不満を垂らしている人がいますよ」と言うと、無視するわけですその事実を。あるいはその事実を「大した問題じゃない」と吐いて捨てる。むしろ客の立場の人をして恫喝する人すらいます。まぁどこかのアップルという会社の名CEOと称された人も興味のない範囲ではそういう対応を取ることもあったようですし、まったく価値のないクレーマーを相手にする必要はないわけですが、あふれ始めているユーザサイドの不満をもろともせず、外部で話題になっている問題に「我関せず」という対応でのうのうと「好きなこと」をしている社員が多数いる状態というのは、色々となんだかこう、うぐぅ。その結果として何が起こるか私には予想もつかず。最近出てきたリンク税みたいな話があるんですが、要は情報を奪うの上等という側の対応の稚拙さが積分で出てきた、やられ側のオーバーキルテクノロジーな気がしないでもないなぁ、という印象がありました。レッシグという学者が技術で出来ることは法的に縛るべきではないという主張をしていた気がする一方、なんというか技術に通暁しえない多数派の感情はそういう純粋で域な理屈とはやはりちょっと違っていて、出来ることをやっちまう人々というのはモヒカンに見えるから法律で縛っちゃいたいね、なんていう話になってきてしまうのではないかと思います。この戦いで起こる方向は2方向しかないかと思います。NRAのようなパワーゲームで顰蹙を買い続けるか、負けるか。中間の対話というのは、それを無視し続けてきた攻め手が後から言い出しても手遅れです。感情の波は圧倒的に高まったあとなのです。ただこの二択にしても、ロビー活動を行うような総意を積み上げるには業界はやんちゃすぎていて、だからさすがに歴史の一部を担うライフル屋のような狡猾さはネット企業群では難しいでしょう。そういう末期状態でも一応協力するべき対策者が、後ろ手で全力で殴りあう構図が透けて見えてしまいます。結束度という点では、世間の非常に悪知恵働く業界と比べて、お話にならず、だからさっきの二択で言えば、私がいるその世界を巻き込んで負けていくのです衰退していくのです。本当に道を間違っていたのはその末期症状時の対応ではなく、実は冒頭のやてまえ精神であり、そういう人がひと通り儲けた末の実に住みにくい世の中というのがここ10年の流れなんかなぁと感じることが多々あります。まぁそれでも、今の世の中の潮流は「考える前に手を動かせ」ということで、だからこの状況はむしろ加速していくのでしょうけれども、そういう潮流以前に土台を作った人々の思慮と功績と失敗の累積と比べると、速度による成果物はいつも海辺の砂の城のような別種の美学を讃えてるように見えてしまうのです。それは私がバカだから、というのでも構いませんし単に旧い考えだという主張は成り立ちますが……

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