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はたらく細胞

強いて言えば赤血球と白血球の個体識別番号がいつも同じなのが気になるんだよな。個ではなく全体で守るシステムなので、声優同じで気づくと番号いつも違うくらいで良いと思う。なんというか個性つきつめるところじゃないよなと。でもコミックやアニメでそこに冷淡なのをつきつめても仕方ないし番号おなじが同じ個体を意味しているとは誰も言っていない気がするし(IDの桁が少なすぎる)、いいのか。かさぶたの一部になったら体内に戻ってこないような気もするし。 「進行が進んだ癌も笑えば治る」ような演出になってるのも怖いなぁとは思ったりするんだけど。いや漫画にリアリティ追求は全部は難しいし無理なんだけど。子どもが細胞に興味持つきっかけにはなるらしい。 コミックの「BLACK」の方は子どもには見せられないなぁ。黒い。タバコ、アルコール、ED、円形脱毛症。割とデウス・エクス・マキナ的に薬で話が終わっちゃうのでそういう意味でも、原作の方が良いバランスだね(と上と反対のことを言う)。 モブに石田彰。なるほど伏線だと気づかなかった。うまいな🤔 個人的にはエボラやエイズをどう扱うか見てみたい。 あと最後に、ナレーションのせいでどうしてもペネロペにかぶる。みんなはどうおもう?

村上春樹『小澤征爾さんと音楽について話をする』

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「諸事情」によりまとめて時間を取って一人で勉強というのが長く続けられない状況でもあって、惰性ながらいまさら「のだめカンタービレ」のアニメ版全部と実写の劇場版前後編を見た。今更感はあるんだけど、今と違うのは携帯くらいで別に今やっても大丈夫じゃね、感はあった。 全体として当然ファンタジーではあるんだけど取材が相応に出来ていたし、あと実写劇場版について言えば「正月に見るやつ」(ウィーンフィルのコンサートホール)とかは良かった。アニメではこれは出来ない。ポン・ヌフ飛び蹴り実写で見たいんだけどドラマを見る方法が手元にないんだな。 ここで飛び蹴り(多分) で、成り行きでどうしても気になったのがひとつあって、のだめ+シュトレーゼマンのショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調のピアノ。うーんどういう演奏だったんだろ。あと、実際のところどうなんだろうと。私はオーケストラほとんど聞かないので、そこまではっきり分かる差異というのがあるんだろうかとか。 で、「とりあえず」手元にあったカラヤン指揮の中から劇中に出てきたものを聞いたり、Spotify契約して数パターン聞いたり(アホ)、図書館からのだめ実写のサントラ借りて「のだめ版」聞いたり(これは多分結構「再現」してる気がする。溜めが……)して、なおのこと「実際差ってあるんかなー」とか考えてた。で、カラヤンのWikipedia記事見て小澤征爾の項目に流れて気づくと『小澤征爾さんと音楽について話をする』という本を読んでた。結論としては「実際めちゃくちゃある」で、指揮者目線で「これねーわ」的なレベルで演奏するところまでつっぱしっちゃうとか。 同書ですげぇなぁと思うのがむしろ村上春樹の方で、お前どんだけ聞いてんだというくらい詳しい。すごい素人だな、と。ジャズについては『騎士団長殺し』で騎士団長にセロニアス・モンクを語らせてるシーンで「やべぇ」と思ったのを覚えてるので分かるんだけどオーケストラもか。いやそういえばオペラ「薔薇の騎士」とかさらっと出てくるわけだからそっちもやばいのか、と。 それはともかく、特に面白かった一節がこれ 小澤「カラヤン先生はいつも録音エンジニアに細かく要求するんです。こういう音で撮ってくれって。カラヤン先生の場合、そういう音の枠の中でのフレーズを作りますから。フレーズのうねりが