集中力

自分一人しかいない静かな部屋で、床なり椅子なりにゆったり座り、周りをぼんやり暗くし、自分の目の前でロウソクやキャンドルの火を灯す。そして台なりを工夫して、自分の目線の高さに炎が来るようにする。

で、この火を見て、他のことを一切考えずに、ゆっくり100数える。

さて、出来るだろうか

自分は実はこれが苦手だ。「何も考えずに」という状況で、カウントが止まって別のことを考えてしまう。雑念が混じる。疑念や懸念が心の隙間に忍び寄る。出来る人にとっては当たり前に出来ることらしいし、別に難しいことのようには思われない。だが、面白いほど出来ない。

この「100数える」という単純な集中を維持できないのは、個人的には不思議で不可解に思える。脳の問題だろうか意識の問題だろうか、必ず、色々な雑念が入り込んできて、気づくとカウンティングにブレが生じる。

数字を数えるという作業は単純だから、それで集中を維持できない、ということなのかもしれないし、そうではないのかもしれない。ADHDといった病気ほどの深刻さはないが、こと「集中」という面で見ると、自分は安定度が低いと思うことは多々ある。

上の話は比較的人工的な実験だ。日常生活について言うならば、一つの作業を集中して行う上での技量が不足していると思う。複数のタスクを順序だてて要領よく行うのはどうも苦手だという気がする。複数タスクがあると、おそらくそれらは入り混じってごっちゃになった形で脳内で処理されてしまう。これはおおよそ効率的とは言いがたい。

# なおあまり関係がないが、上のロウソクの話は実はヨガの本に書いてあった瞑想法の一つだったりする。

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