『すべてのUNIXで20年動くプログラムはどう書くべきか デプロイ・保守に苦しむエンジニア達へ贈る[シェルスクリプトレシピ集]』

この手の本が最近多くなってきていて自分的にはありがたい。大体著者が特定の方角にいる気がする。


「POSIX原理主義」と前半で出てくるのだけど、本著はどちらかといえば実用的な観点でのPOSIX Shellの話なんだと思う。POSIXに定義されていないが実現したい機能がある、といったときにも、ある程度断った上でPOSIX外の説明もしているし、POSIXに規定はあるが怪しいと思われる機能についてはあっても「動かなかった」みたいな説明があったりする (例えば正規表現部分やFreeBSDの特定のバージョンまでのawkの挙動など)。

LinuxだけではなくFreeBSDやAIXでの動作検証もしているということだから、全てが完全にPOSIX互換であるかは分からないものの、割とまともなPOSIX Shellの系統の本だと信じられる。そーなんですよreadlink -fってMacの実装だとうごかねーんだよ。

POSIX原理についてよりは、筆者が互換的に書かなければならなかった経験についての雑多な記事集として考えたほうがいい感じがする。日々の作業でシェルを使っていてスキルが低めである私みたいな感じの作業者的には、こういった本は必ずいくつも収穫があるので、拾い読みするだけでも意味があるだろう。


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