ホテル・ルワンダの話

ちょっと前に偶然見る気になって見た作品。しかし今日は二日酔で、求めに応じてちゃんと説明出来なかったので少し思い返すためにエントリにぶち上げることにした。

Wikipediaへのリンク

で、話をするときに「何が面白いのかこれだと分からんなー」と思い、何が心に残ったのかを今の時点での記憶を元に書いてみたい。

見た時の記事

この話、エグい実話がベースで、だから展開も単にエグい。難民を助け自分たちも助かるために支配人ポールは色々「がんばる」(もう半分忘れてるのでそういう表現にしかならない)のだけど、途中で助けてくれる部隊が去っちまったりしてがっくりきて、死に体の状態で生きるすべを見出すために右往左往する。最終的に、助けようとした難民の大方をなんとか国境沿いか何かに連れていくことに成功する。そういう感じだった。この説明で「感じ」とか曖昧な表現が多いのは、上記の記事の通り、これを私は英語単体でただの勢いで見ていて、だから会話を十分に理解できていない状態だったから。ストーリーの筋立てを勘違いしている可能性すらあるので、あんまり詳しく書きたいものでは本来無い。

で、そういう意味で会話シーンに思い出せるものはあまりないが、別のシーンでこういうのはよく覚えている。

交渉のためだかで外に出ていた支配人ポールは、ホテルに帰るためにトラックを運転していた。

それが、何かに引っかかって先にすすめなくなった。

舗装道路ではない。アフリカの泥道と表現しておく。

ぶつかったと言っても、それで大事故ということではない。「ごとっ」というふうに、タイヤが引っかかったものだ。あたりは白い霧で覆われている。ゆっくり運転していたら、案の定ぶつかった、そういった状況。

そもそもあたりの見渡しが悪いし、自分たちの状況は悪いし、そして車は立ち往生か……

ポールがトラックから降りる。ひっかかっているものを見るために降りる。

死体だった。

虐殺されている側の、ツチ族だろう。

霧の中、カメラは、確か、ゆっくりと、トラックをアップにしたところから、後ろに引いて全景を捉え始める。

死体。

死体。

死体。

見えていないだけ。ポールはツチ族の死体の中を、運転していた。

アフリカの舗装されていない泥道の左右を埋めるのは、草木と死体の山だ。

いてもたってもいられなくなって、ポールはその場で崩れ落ちる。言葉は発されない。

「確か」そういうシーンだった。

展開としては非常にストレートで、最後にある意味開放があるからトラウマというのもあまりない。そういう理解だから、私は映画の視聴者としてホテルルワンダを理解できていないと思っている。

ただ、上のシーンは単純にキた。それは美談でもなんでもない暴力としてこっちに飛んできた。

あらすじとして説明はしづらいのだけど、おそらく、芸術上の狂気の演出としては、あれはとても自然なもんだと思ったのだった。他の人にとってそのシーンが心揺さぶられるシーンであるかは、別問題。

# 後で見なおしとかないと、これ、勘違いだったらKANARI恥ずかしいよね

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