3つの宅配サービス

1.

不在票を持って配送センターへ向かったところ、おどおどしたおっさんが免許証を見せてくれという。見せたところ番号を控えさせてくれという。控えてもらって探してもらうこと5分、まだ配送センターに荷物が戻ってないのでまた来てくれという。おどおどしたおっさんは荷物がいつ来るかも分からないと言っていた。しょうがないので夜に取りに行った。

この配送業者の建物には予め多数の注意書きがある。「近頃不在票を盗むことでクレジットカード等を不適切に取得し……」

2.

不在票を持って配送センターへ向かったところ、「サインをお願いします」と言われた。サインしたところ荷物を渡された。

3.

不在票を持って配送センターへ向かったところ、生体認証を求められた。認証したところ自動的に荷物がやってきた。どうやら不在票に近距離無線のタグかなんかが仕込まれているらしい。生体認証が求められたのは、実は自分が持っている電話で識別が済んでいるからなのだった。

ところで、しばらく自宅を留守にしていたところこのまえ空き巣に入られた。どうやらオンラインショップAzomanの購入履歴と配送履歴から私が都内を留守にしていたことをアルゴリズムで判定していて、誰かがそれを嗅ぎつけたらしい。最近は移動情報も業者間の販売対象とのことなので、偽情報を埋め込むサービスに申し込んだ。

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3はフィクション。

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