[将棋] 序盤対策本
再開した時が3〜5級として、そのときに読む本には結構困った。今でも困る。
最初に手にとったのは『先崎学のすぐわかる現代将棋』。この本はそもそも2000年くらいまでの将棋を知らないと「現代」が分からんので、自分みたいな将棋再開時の本としてはかなり厳しかった。
次に参考にしたのが『渡辺明の居飛車対振り飛車』。これは今 (2級) ちょうど良い感じで、参考にする。ただ、やはり最初読んだ時は内容が理解できず困った。
この本の第一巻冒頭は後手が☖4四歩型 (角道を止めるタイプ)の中飛車についてで、表題は「急戦はなぜダメか」。これを読んだ時、急戦と持久戦の違いも良く分かっていない状況だったので「何を言ってるんだ?(´・ω・`)???」という状態。しかもこの形、対戦しててまず相手が指さない。本書の途中でゴキゲン中飛車の説明が出てくるあたりから、「おー、この戦法は見たことがあるな」という流れになる (『すぐわかる現代将棋』はゴキゲン中飛車から始まる)
この『渡辺明の居飛車対振り飛車』という本、二巻の四間飛車編から読むほうが流れが分かりやすいと思った。一巻の「中飛車・三間飛車・向かい飛車」より1つの後手戦型に厚みのある説明もしている。そもそも本全体の元ネタはNHKのテレビ講座とかなので、少し知っている人向けの話で、最初に読むには辛かったのも納得。どの振り飛車側戦型にしても、先手の作戦として「急戦 -> 持久戦(ほぼ居飛車穴熊) -> 振り飛車側の対策 -> そして」みたいな方向で話が進むのだけど、読んでて二周目くらいでようやく理解した。
将棋の本は割と適切なレベルの本を探すのが難しいと感じる。「将棋を始めよう」的な本まで行くと、説明が「みのがこいとはこういうものです」みたいなところまで行ってしまい、自分のレベル感からすると行き過ぎ。一方「完全ガイド」みたいのは逆に全体像を理解する前に個別の変化を丁寧に説明し始めてしまい、やはり覚えられない。
プロが自分の戦型について解説するためだけの本というのも山程あり、こういうのは、基礎がないと読んでも全く意味がない。たとえば急戦矢倉の本など、矢倉の基本形以前に初手〜数手で角換わり・相掛かりといった戦型から選ばされている事実を知らずに読んでも実戦での効果が薄い、とか(当たり前)。
『羽生善治の定跡の教科書』は居飛車の序盤定跡を学び直すのには役に立った。対振り飛車について言えば上記の本で「飛び級」してしまった後だとかなり不足。最初に読むのは良かったかもなぁと思う。変化について記述が(級位者レベルで見ても)少ないので、形をまず覚えるのに良いくらいかなぁと思う。
『将棋・序盤完全ガイド』の振り飛車編・居飛車編二冊が今ちょうどピッタリ来た本。各戦型のプロにおける歴史が書かれているのが非常に良くて、棋譜を見るときにも「どの時期のものか」を読む上でのヒントに出来るようになる気がした。変化を理解してなくてもアマも概ねプロの棋譜を真似たりするので、準備にはなる。
この本だと、説明している形に行くまでの棋譜はほぼないので、形だけざっと見て「あー、あれね」みたいな表面的な理解は出来るのだけど、指していて「こうしたい」と実際に思った時に具体的に一手一手重ねるときに苦労がある。こういう本は棋譜を並べる煩からは開放されるので、見る専の人などにはむしろ良さそう。
全体としてプロの本はプロの戦法に厚い。B級戦法対策の基本みたいのはほぼほぼ説明がゼロで、あっても「奇襲って怖いでしょ」で終わるので、このあたりをどうするかは今のところ課題。
「さぁ角換わり練習しよう(`・ω・´)」と思っている矢先に金開きGUYや鳥刺しGUYと当たって苦労するのが、オンライン対戦の容赦無いところ。
#一度鳥刺しにトーチカぶつけてみたい。
最初に手にとったのは『先崎学のすぐわかる現代将棋』。この本はそもそも2000年くらいまでの将棋を知らないと「現代」が分からんので、自分みたいな将棋再開時の本としてはかなり厳しかった。
次に参考にしたのが『渡辺明の居飛車対振り飛車』。これは今 (2級) ちょうど良い感じで、参考にする。ただ、やはり最初読んだ時は内容が理解できず困った。
この本の第一巻冒頭は後手が☖4四歩型 (角道を止めるタイプ)の中飛車についてで、表題は「急戦はなぜダメか」。これを読んだ時、急戦と持久戦の違いも良く分かっていない状況だったので「何を言ってるんだ?(´・ω・`)???」という状態。しかもこの形、対戦しててまず相手が指さない。本書の途中でゴキゲン中飛車の説明が出てくるあたりから、「おー、この戦法は見たことがあるな」という流れになる (『すぐわかる現代将棋』はゴキゲン中飛車から始まる)
どこがゴキゲンなのか
この『渡辺明の居飛車対振り飛車』という本、二巻の四間飛車編から読むほうが流れが分かりやすいと思った。一巻の「中飛車・三間飛車・向かい飛車」より1つの後手戦型に厚みのある説明もしている。そもそも本全体の元ネタはNHKのテレビ講座とかなので、少し知っている人向けの話で、最初に読むには辛かったのも納得。どの振り飛車側戦型にしても、先手の作戦として「急戦 -> 持久戦(ほぼ居飛車穴熊) -> 振り飛車側の対策 -> そして」みたいな方向で話が進むのだけど、読んでて二周目くらいでようやく理解した。
将棋の本は割と適切なレベルの本を探すのが難しいと感じる。「将棋を始めよう」的な本まで行くと、説明が「みのがこいとはこういうものです」みたいなところまで行ってしまい、自分のレベル感からすると行き過ぎ。一方「完全ガイド」みたいのは逆に全体像を理解する前に個別の変化を丁寧に説明し始めてしまい、やはり覚えられない。
プロが自分の戦型について解説するためだけの本というのも山程あり、こういうのは、基礎がないと読んでも全く意味がない。たとえば急戦矢倉の本など、矢倉の基本形以前に初手〜数手で角換わり・相掛かりといった戦型から選ばされている事実を知らずに読んでも実戦での効果が薄い、とか(当たり前)。
『羽生善治の定跡の教科書』は居飛車の序盤定跡を学び直すのには役に立った。対振り飛車について言えば上記の本で「飛び級」してしまった後だとかなり不足。最初に読むのは良かったかもなぁと思う。変化について記述が(級位者レベルで見ても)少ないので、形をまず覚えるのに良いくらいかなぁと思う。
『将棋・序盤完全ガイド』の振り飛車編・居飛車編二冊が今ちょうどピッタリ来た本。各戦型のプロにおける歴史が書かれているのが非常に良くて、棋譜を見るときにも「どの時期のものか」を読む上でのヒントに出来るようになる気がした。変化を理解してなくてもアマも概ねプロの棋譜を真似たりするので、準備にはなる。
この本だと、説明している形に行くまでの棋譜はほぼないので、形だけざっと見て「あー、あれね」みたいな表面的な理解は出来るのだけど、指していて「こうしたい」と実際に思った時に具体的に一手一手重ねるときに苦労がある。こういう本は棋譜を並べる煩からは開放されるので、見る専の人などにはむしろ良さそう。
全体としてプロの本はプロの戦法に厚い。B級戦法対策の基本みたいのはほぼほぼ説明がゼロで、あっても「奇襲って怖いでしょ」で終わるので、このあたりをどうするかは今のところ課題。
「さぁ角換わり練習しよう(`・ω・´)」と思っている矢先に金開きGUYや鳥刺しGUYと当たって苦労するのが、オンライン対戦の容赦無いところ。
#一度鳥刺しにトーチカぶつけてみたい。