『もわねっとのPythonの本』 30p弱の薄い本。会場での販売予定価格は600円です。 エモい言い方をすれば「 Pythonを学び始めた当時の私が欲しかった本 」を目指しました。 先日、角川アスキー総研のご協力で Python講座 を担当させていただきまして、おかげさまで大変な盛況でした。次回についてのお話も前向きに検討いただいているようです。ご興味の方いらっしゃいましたら、一言いただければ開催のご案内くらいまでは出来ると思います。 講座にご参加頂いた方の顔ぶれも幅広く、個別にお話を伺った限りでも、プログラミング入門者から日々データサイエンスに勤しんでいるような方までいらっしゃったようです。Pythonという言語がより広い分野でプログラミングの入り口になってきたことを感じます。 ところで「Pythonは直感的なプログラミング言語」などと紹介される一方、落とし穴も、もちろんあります。それも、なまじ「直感的」っぽいもんだから、ハマると「アルェー?」というのが。言ってみればPythonの特徴みたいなもん。 Pythonを「新しい言語」と勘違いしている方もいらっしゃるんですが、結構歴史がある言語です。Pythonで新しいのは「Deep Learning」みたいな今まさに発展途上の応用分野とそのライブラリであって、Pythonそのものではないです。むしろ、プログラミング言語として歴史があって人気もあり、科学者等のコミュニティからのサポートも含めて足場がしっかりしているからこその今のブームなんじゃないかとも思うわけです。 で、歴史がある言語ってのは大抵、歴史的経緯があってそれに伴う「罠」もあるものです。知ってる人からすると経緯が分かるからする〜っと抜けちゃうところ、初学者とか他の言語から入った人だと「なんだよそれ」みたいな挙動があるのは確かです。 一方、Python入門書では「Pythonらしい特徴」はすっ飛ばされることもあり、プログラミング入門者だけでなく他のプログラミング言語経験者でも、使いはじめてから「あれ?」と思うこともしばしばではないかなと思います。 最初にPythonを学び始めた頃のことを全部覚えているわけでもないのですが、Java言語の本で「OOPって、こういうもの」みたいなドグマティックな説教を読んだあとにPythonのカ...